
歴史ある常光円満寺で心のこもった永代供養を
735年に創建された常光円満寺は民衆救済のために諸国を行脚していた行基菩薩が開基と言われている。三代将軍足利義満が御本尊・聖観音菩薩に深く帰依して以来、足利将軍の菩提寺として1300年以上の歴史を誇る。水子供養、厄除け、安産祈願のお寺としても有名で、地元吹田の火祭りやお寺でヨガなど、地域の人々との交流を積極的に行う開かれたお寺だ。

「自分の死後、子どもに迷惑をかけたくないというお墓選びの相談が増えています」と常光円満寺藤田副住職。従来のお墓参りは遠方で行き辛い、管理が大変など供養する側の負担が大きく、少子化や核家族が増えている現代において大きな問題になっている。そこで時代に合った新しいお墓参りのかたちとして取り入れたのがカード式納骨堂だ。一般的に自動搬送式といわれるこの納骨堂は都心部を中心に全国数十ヵ所に設置されているが、大阪では常光円満寺が初めて導入した。
常光円満寺のカード式納骨堂は交通至便で冷暖房完備、バリアフリーなので快適にお参りすることができる。「20時までお参りいただけるので、仕事帰りに少しだけ…と立ち寄る方もいらっしゃいます」と藤田副住職。掃除や草抜きも必要ないので手ぶらで気軽にお参りでき、供養する側の負担も減らすことができる。さらに安心なのが永代供養してもらえること。「時がたち、墓守りされる方がいなくなった際には、本堂前にある供養塔(吹田市文化財の宝筐印塔)か舎利殿のご本尊である釈迦涅槃像の下に納骨いただけます。舎利殿はよりお参りしやすく心やすらかに眠っていただくことを願って開設しました。ゆっくりと故人と向き合い、心癒される場として訪ねていただけたらと思います」。


年間400件以上の予約契約があり、年々見学の申し込みも増えているそう。実際お参りに来た方にうかがうと「前はお墓参りに行けないことが申し訳ないと思っていたのですが、こちらは駅からも近いし天候も関係なくお参りできるので嬉しいです。業者に頼んでいた草抜きもいらなくなりました」と話してくれた。
藤田副住職は「どういった形でもお参りする心っていうのは変わらないと思います。命の結びつきのすばらしさを感じ、ご先祖さまに感謝の気持ちを捧げることが、先祖供養の心です。また、供養のことを廻向とも申します。これは先祖供養の功徳は、廻り巡ってご自身へ返ってくるのだという意味です。どうぞ、先祖供養の心を大切にいたしましょう」と話している。
高野山真言宗 常光円満寺 ジョウコウエンマンジ
